はじめに|習い事が続かなくても「根気がない」と決めつけなくていい
「自分からやりたいって言ったのに、もう辞めたいの?」
子どもの習い事が続かないと、「また?」「何をやっても長続きしないけど大丈夫かな…」と心配になりますよね。
僕も子育てをしていると、せっかく始めたなら少しでも長く続けてほしいと思ってしまいます。
でも、習い事が続かないからといって、すぐに「根気がない子」と決めつける必要はないと思うんです。
思っていたより楽しくなかったり、先生や友達との相性が合わなかったり、学校との両立で疲れていたり。子どもなりに「続けたくない理由」が隠れていることもあります。
だからこそ、まず考えたいのは「どうしたら続けさせられるか」ではなく、「どうして続けたくないんだろう?」という部分。
この記事では、子どもの習い事が続かない原因から、辞めるか続けるかの考え方、親にできるサポートまで一緒に考えていきます。
1|子どもの習い事が続かない6つの原因
「せっかく始めたのに、どうしてもう辞めたいの?」
親からすると不思議に感じることもありますが、子どもが習い事を続けたくなくなるのには、それなりの理由があることが多いんですよね。
まずは「続けなさい」と言う前に、どこで気持ちが変わったのかを見ていきましょう。
習い事そのものに興味がなくなった
子どもの興味は、大人が思っている以上に変わるものです。
始めたときは夢中でも、数か月たつと別のことに興味が移ることもあります。「自分からやりたいって言ったじゃん!」と思ってしまいますが、そのときは本当にやりたかったはずなんですよね。
興味が変わったことをすぐに「飽きっぽい」と決めつけず、今は何に興味を持っているのか聞いてみると、子どもの変化が見えてくることがあります。
思っていた内容と違った
「サッカーをやりたい」「ピアノを弾いてみたい」と思って始めても、実際の練習は子どもが想像していたものと違う場合があります。
試合や演奏などの華やかな場面をイメージしていたのに、始めてみると基礎練習の繰り返し。「こんなはずじゃなかった」と感じてしまうこともあるでしょう。
これは実際にやってみなければ分からない部分でもあります。辞めたい理由を聞いたときに「思ってたのと違う」と言うなら、その気持ちも一度受け止めてあげたいところです。
上達できず自信をなくしている
最初は楽しく通っていても、周りとの差を感じ始めると気持ちが変わることがあります。
「自分だけできない」「友達の方が上手い」と感じると、練習へ行くこと自体が嫌になってしまうことも。
そんなときは結果だけを見るのではなく、「前よりボールを取れるようになったね」など、小さな成長を具体的に伝えてみるのも一つの方法です。
本人が気づいていなかった成長が、自信を取り戻すきっかけになるかもしれません。
先生や友達との相性が合わない
習い事そのものは好きなのに、教室の環境が原因で続けたくなくなるケースもあります。
先生が怖い、友達とうまくいかない、教室の雰囲気になじめないなど、子どもにとってはかなり大きな問題ですよね。
「この習い事が嫌いなんだ」と思っていたら、実は別の教室なら楽しく続けられたということもあります。
本人が活動そのものを嫌がっているのか、それとも環境が嫌なのか。この違いは確認しておきたいところです。
学校やほかの習い事で疲れている
学校へ行って、そのあと何日も習い事があれば、子どもだって疲れます。
宿題をして、習い事へ行って、帰ったら夕食とお風呂。気づけば寝る時間になっていて、友達と遊んだり家でのんびりしたりする時間がほとんどないこともありますよね。
「習い事が嫌」というより、単純に「今日は家でゆっくりしたい」のかもしれません。
一度1週間の予定を書き出してみると、思っていた以上に忙しくなっていることもありますよ。
親が勧めた習い事で本人の気持ちが追いついていない
親としては、「これを習ったら将来役立ちそう」「いろいろ経験させてあげたい」と考えますよね。僕も子どものことを思えばこそ、できることを増やしてあげたいという気持ちはあります。
ただ、親がやらせたいことと、子どもがやりたいことは必ずしも同じではありません。
最初から本人の気持ちがそれほど強くなければ、練習が大変になったときに「それでも続けたい」と思える理由を見つけにくいこともあります。
習い事が続かないときは、すぐに「根気がない」と考えるのではなく、まず何が引っかかっているのかを探してみる。
原因が分かれば、続ける以外にも「少し休む」「教室を変える」など、その子に合った選択肢が見えてくるかもしれません。
2|「すぐ辞めたい」と言われたとき親が確認したい5つのこと
「もう辞めたい!」と突然言われたら、親としては戸惑いますよね。
せっかく始めた習い事なら、「もう少し頑張ってみたら?」と言いたくなる気持ちも分かります。でも、その場ですぐに続ける・辞めるを決める必要はありません。
まずは子どもの「辞めたい」の中身を少し掘り下げてみましょう。
①なぜ辞めたいのか本人の言葉で聞く
最初に聞きたいのは、やっぱり本人の気持ちです。
このとき、「自分でやりたいって言ったよね?」「せっかくここまで続けたのに」と先に言ってしまうと、本当の理由を話しにくくなることもあります。
「何か嫌なことあった?」「どんなところが楽しくない?」くらいから聞いてみるといいでしょう。
練習が難しいのか、先生が怖いのか、友達との関係なのか。それによって親ができることも変わってきます。
②一時的な「行きたくない」ではないかを見る
大人だって「今日は仕事行きたくないな…」という日はありますよね。子どもにも同じように、今日は習い事へ行きたくないという日があります。
学校で疲れた、友達と遊びたかった、前回の練習で失敗した。理由はその日によってさまざまです。
昨日まで楽しそうだったのに突然「辞めたい!」と言い出したなら、その一言だけで結論を出さず、少し様子を見てもいいと思います。
反対に、何週間も繰り返し嫌がっているなら、一時的な気分とは分けて考えた方がよさそうです。
③習い事ではなく教室や先生が原因ではないか確認する
「サッカーが嫌」「ピアノが嫌」と言っていても、その習い事自体を嫌いになったとは限りません。
先生との相性が合わない、友達との関係で悩んでいる、教室の雰囲気が苦手など、環境が原因になっていることもあります。
もし「やること自体は好き」という気持ちが残っているなら、曜日やクラスを変えたり、別の教室を体験したりする方法もありますよね。
「続けるか辞めるか」の二択だけで考えない方が、本人に合った解決策を探しやすくなります。
④生活に習い事を詰め込みすぎていないか見る
習い事だけではなく、子どもの一週間を丸ごと見てみることも必要です。
学校へ行き、帰ったら宿題。そのあと習い事へ行って、帰宅してから夕食やお風呂となれば、自由に過ごせる時間は思った以上に少なくなります。
特に複数の習い事を掛け持ちしている場合、「やる気がない」のではなく、単純に疲れている可能性もあるんですよね。
予定のない放課後がほとんどないなら、習い事の数や曜日を見直すだけで気持ちが変わることもあります。
⑤本人にまだ「続けたい気持ち」が残っているか聞く
最後に、「本当はどうしたい?」と本人に聞いてみます。
子どもの気持ちは、必ずしも「続けたい」「辞めたい」のどちらかにハッキリ分かれているとは限りません。
「練習は嫌だけど試合には出たい」「先生は苦手だけどピアノは好き」など、本人の中でも気持ちが揺れていることがあります。
そんなときは、「じゃあ次の試合まではやってみる?」のように、小さな区切りを一緒に決める方法もあります。
僕は、親が先に答えを決めるより、子ども自身が「もう少しやってみたい」「やっぱり辞めたい」と考える時間があってもいいと思っています。
「辞めたい」の一言だけでは、その奥にある理由までは分かりません。
まずは本人の話を聞いてみる。そこから考えれば、「辞めるしかない」と思っていた状況にも、別の選択肢が見えてくるかもしれません。
3|習い事が続かないと「辞め癖・逃げ癖」がつく?
「ここで辞めさせたら、嫌なことからすぐ逃げる子にならないかな?」
子どもが習い事を辞めたがったとき、こんな心配をするパパ・ママも多いと思います。僕も「一度始めたなら最後まで続けた方がいいのかな」と考えることがあります。
でも、習い事を辞めたという事実だけで「辞め癖」や「逃げ癖」がつくとは限りません。
習い事を辞めたことだけで「辞め癖」は決まらない
習い事を辞める理由は、その子によって違います。
先生との相性が合わなかったり、実際にやってみたら想像していた内容と違ったり、本当に夢中になれる別のものを見つけたりすることもありますよね。
それをすべて「途中で投げ出した」と考えてしまうのは、少し違う気がします。
むしろ、自分に合わないものを経験して初めて「これは好きじゃなかった」「次はこういうことをやってみたい」と気づける場合もあるんです。
「辞めるか」より「なぜ辞めるか」を一緒に考える
僕が気になるのは、辞めること自体よりも「嫌だからもう辞める!」だけで毎回終わってしまうことです。
そこで一度、「何が嫌だった?」「どうなったら続けられそう?」と親子で話してみる。
たとえば「練習が難しくてできない」という理由なら、辞める前に先生へ相談してみる方法もあります。一方で、何度話しても本人の気持ちが変わらないなら、辞めるという選択肢もあるでしょう。
自分の気持ちを整理して決めた経験なら、単なる「逃げ」とは違うと思うんですよね。
小さな目標まで続けてから決める方法もある
本人にも少し続けたい気持ちが残っているなら、小さなゴールを決める方法もあります。
「次の試合までやってみる」「今月いっぱい続けてみる」「この曲が弾けるところまで頑張ってみる」など、子どもにも分かりやすい区切りを作ります。
最初から「1年間は絶対続ける」と決めるより、目の前の小さな目標なら挑戦しやすいですよね。
そして、その区切りまで頑張ったあとにもう一度「これからどうしたい?」と聞いてみる。
続けることだけを正解にするのではなく、辞める理由を自分で考えて次の選択につなげる。そんな経験も、子どもの成長の一つになるんじゃないでしょうか。
4|続けることより「合うものを探す経験」と考えてみる
「せっかく始めたんだから、できるだけ長く続けてほしい」
親ならそう思いますよね。僕も、何か一つのことを長く続けられたら、それは子どもの自信につながると思っています。
でも、習い事の目的は「長く続けること」だけではありません。いろいろ経験しながら、自分が本当に好きなものを見つけていく時間と考えてみてもいいんじゃないでしょうか。
やってみなければ好きかどうか分からない
大人でも、実際にやってみたら「思っていたのと違った」ということがありますよね。
子どもならなおさらです。
テレビでサッカーを見て「やりたい!」と思っても、実際には走ったり基礎練習を繰り返したりする時間もあります。ピアノだって、好きな曲を自由に弾けるようになるまでには練習が必要です。
始める前にすべて理解するのは難しいからこそ、「やってみたけど自分には合わなかった」という経験があってもいいと思います。→次はどんな習い事が良いんだろうと迷った時はぜひ参考にしてみて下さい!
挑戦したからこそ分かったことなら、それも一つの収穫ですよね。
辞めた経験から次の選び方が見えてくる
一度習い事を辞めたからといって、その経験が全部ムダになるわけではありません。
たとえば「一人で練習するより、みんなで体を動かす方が楽しかった」と分かれば、次はチームスポーツを選ぶヒントになります。
反対に、「大人数だと緊張するけど、自分のペースで取り組むのは好き」と気づく子もいるでしょう。
「何が嫌だった?」だけで終わらせず、「逆に楽しかったところはあった?」と聞いてみると、次に合いそうなものが見つかることもあります。
辞めた経験も、次の選択につなげればちゃんと意味があるんです。
習い事ゼロの時期があっても焦らない
周りの子が水泳、英語、ピアノ、スポーツといろいろ習っていると、「うちの子も何かさせた方がいいかな」と焦ってしまうことがあります。
でも、無理に次の習い事を探さなくてもいいと思うんですよね。
放課後に友達と遊んだり、家で絵を描いたり、公園でボールを蹴ったり。そんな何気ない時間から「これ好きかも」が見つかることだってあります。
習い事をしていない期間を「何もしていない時間」と考える必要はありません。
長く続けられるものを最初から当てるのではなく、やってみて、違ったら考えて、また興味のあるものに挑戦する。
そうやって少しずつ「自分に合うもの」を見つけていくことも、子どもにとって大事な経験になると僕は思います。
5|子どもが続けやすい習い事を選ぶ4つのポイント
せっかく習い事を始めるなら、できれば「行きたくない…」ではなく、楽しみながら続けてほしいですよね。
もちろん始めてみないと分からないこともありますが、選び方を少し変えるだけで「思っていたのと違った」は減らせます。
次の習い事を探すときは、上達できそうかだけでなく「この子が楽しめそうか」という目線でも考えてみましょう。
普段好きでやっていることから探す
習い事を選ぶとき、まずヒントになるのが普段の子どもの姿です。
外で走り回るのが好き、音楽が流れると歌ったり踊ったりする、絵を描くことに夢中になる、数字やパズルが好き。子どもを見ていると、「これ好きなんだな」と感じる瞬間がありますよね。
そこから習い事を探すと、親がゼロから候補を決めるより本人の興味につながりやすくなります。
「将来役立ちそうだから英語」のような親目線も悪くありませんが、続けやすさを考えるなら、まずは子どもの「好き」を出発点にしてみるのも一つです。
必ず体験教室へ行ってみる
気になる習い事が見つかったら、いきなり入会するのではなく体験教室を利用してみるのがおすすめです。
同じ水泳やサッカーでも、先生の教え方や教室の雰囲気はそれぞれ違います。
ホームページを見ただけでは楽しそうだったのに、実際に行ってみると「ちょっと違うな」と感じることもあるでしょう。
逆に、最初はそれほど乗り気ではなかったのに、体験後に「また行きたい!」となることもあります。
できれば体験が終わった直後に、「どうだった?」と本人の感想を聞いてみてください。ここでの反応が実際かなり参考になります!
「上手になれそう」より「楽しそう」を見る
体験教室へ行くと、親としては「ちゃんとできているかな?」と気になってしまいます。
でも最初から上手にできる必要はありません。
僕なら、できた回数よりも、練習中に笑っているか、夢中になっているか、終わったあとに「またやりたい」と言っているかを見たいです。
最初はうまくできなくても、本人が楽しいと思えていれば「もっとやってみたい」という気持ちにつながります。
続けていく中で上達する可能性はありますが、「楽しい」という気持ちは親が代わりに作ってあげることができません。だからこそ、最初の反応はしっかり見ておきたいですね。
曜日・時間・親の送迎まで無理がないか確認する
子どもが気に入った習い事でも、家族の生活に無理が出れば長く続けるのが難しくなります。
たとえば平日の夕方なら、学校から帰って宿題をしてから間に合うのか。休日なら、家族の予定やほかの習い事と重ならないか。
さらに送迎が必要なら、親側の負担も考えておきたいところです。
僕自身、少年野球に付き添っていると、子どもの習い事は本人だけで完結するものではないと感じます。練習や試合があれば、親の予定も一緒に動くことになるんですよね。
子どもが楽しめることはもちろん、家族も無理なく応援できる。この両方がそろっている習い事の方が、結果として長く続けやすくなると思います。
習い事選びでは「何を習わせるか」に目が向きがちですが、本人の興味、教室との相性、楽しんでいるか、家族の生活に無理がないかまで見てみる。
最初の選び方を少し丁寧にするだけでも、「始めたけどすぐ辞めたい」を減らせるかもしれません。
子供ってどうしても人がやっているのを見たら興味湧いちゃいますよね?掛け持ちも十分ありだとは思いますが、やっててやはりバランスは重要な気がします。何個くらいが理想?なのか良かったらこちらも参考にしてみて下さい
6|僕が少年野球を見て感じる「続けるために一番必要なもの」
子どもの習い事を見ていると、「もっと上手になってほしい」「せっかくなら長く続けてほしい」と思うことがありますよね。
僕も子どもの少年野球に付き添っているので、その気持ちはよく分かります。
でも実際に子どもたちを見ていると、続けるために一番必要なのは、上手さよりも本人が「楽しい」と思えていることなんじゃないかと感じています。
親が続けさせたい気持ちと本人の気持ちは別
親は子どものためを思っているからこそ、つい先のことまで考えてしまいます。
「ここで辞めたらもったいない」「もう少し頑張れば上手くなるのに」と思うことだってありますよね。
ただ、それはあくまで親側の気持ちです。
子どもが実際にどう感じているのかは別の話。僕自身も、親の「続けてほしい」が強くなりすぎて、本人の気持ちを置いていかないようにしたいと思っています。
続けるかどうかを考えるときこそ、親の希望と子どもの気持ちは分けて考えたいところです。
上達だけではなく「今日も楽しかった?」を見る
少年野球を見ていると、どうしても結果が目に入ります。
ヒットを打った、エラーをした、試合に勝った、負けた。親として見ていれば、「もっとこうしたらいいのに」と言いたくなる場面もあります。
でも、練習や試合が終わったあとに僕が気にしたいのは、「今日も楽しかった?」という部分です。
たとえヒットを打てなくても、仲間と笑いながら野球をして「今日楽しかった!」と帰ってくるなら、それも十分いい一日だと思うんですよね。
逆に結果が出ていても、毎回つらそうに通っているなら、一度本人の気持ちを聞いてみた方がいいのかもしれません。
小さな成長を見つけて自信につなげる
子ども自身が成長を実感できることも、続ける力になります。
野球なら「前よりボールを捕れるようになった」「バットに当たる回数が増えた」など、大人から見れば小さな変化でも本人にとっては立派な成長です。
結果だけを見ていると、どうしても「できた・できなかった」になってしまいます。
だから僕は、昨日より少しできるようになったことも見つけてあげたいと思っています。
親が続けさせるのではなく、子ども自身が「もうちょっとやってみたい」と思えること。
少年野球に付き添いながら、それが習い事を長く続ける一番の力になるんじゃないかなと感じています。
7|習い事を続けやすくするために親ができること
子どもに合った習い事を選んでも、ずっと順調に続くとは限りません。
「今日は行きたくない」「練習したくない」という日だってありますよね。そんなとき、親の関わり方ひとつで子どもの気持ちが少し変わることもあります。
無理やり続けさせるのではなく、「もう少しやってみようかな」と思える環境を作ってあげたいところです。
結果だけでなく頑張った過程を褒める
試合で勝った、テストに合格した、ピアノを間違えずに弾けた。
結果が出たときは褒めやすいですが、毎回うまくいくわけではありません。
そんなときこそ、「今日は最後まで練習したな」「前よりできるようになってたね」と、そこまでの頑張りを見てあげたいですよね。
特に周りと比べて自信をなくしている子なら、誰かに勝ったかではなく「前の自分よりどうなったか」を見てあげる。
小さな成長でも本人が気づけば、「次もやってみよう」という気持ちにつながることがあります。
親が練習を管理しすぎない
せっかく月謝を払っていると、「家でもちゃんと練習して!」と言いたくなることもあると思います。
僕も少年野球を見ていると、「もうちょっと練習したら上手くなるのにな」と思うことはあります。
ただ、親が練習時間や内容まで細かく管理しすぎると、いつの間にか「自分がやりたい習い事」から「親にやらされる習い事」に変わってしまうことも。
もちろん声をかけるのが悪いわけではありません。
でも、ときには本人に任せてみる。自分から「練習しよう」と思える余白を残しておくのも、長く続けるためには必要なんじゃないでしょうか。
子どもと小さな目標を決める
「もっと上手になろう!」だけでは、子どもにとってゴールが遠すぎることがあります。
そこで、少し頑張れば届きそうな目標を一緒に決めてみるのもいい方法です。
野球なら「まずヒットを1本打ちたい」、水泳なら「次は25m泳ぎたい」、ピアノなら「この曲を最後まで弾きたい」など、目標は小さくても構いません。
達成できれば、「できた!」という経験が一つ増えます。
そして次の目標は、できれば親が全部決めるのではなく、「次は何ができるようになりたい?」と本人にも聞いてみる。
自分で決めた目標なら、練習する理由も見つけやすくなりますよ。
ときには休む日を作る
「休んだら、そのまま行かなくなるんじゃないか」と心配になるかもしれません。
でも、学校で疲れていたり体調がいまひとつだったりする日にまで、無理をして通う必要はないと思います。
一度休んで気持ちを切り替えたら、次の週には普通に「行ってくる!」となることだってありますよね。
習い事を続けることと、一度も休まないことは同じではありません。
長く続けるからこそ、ときには休憩もあり。
親が引っ張り続けるのではなく、子ども自身の「またやりたい」という気持ちを残してあげることが、結果的に長く続ける力になっていくと思います。
8|それでも続かないなら辞めてもいい?
いろいろ試してみても、子どもの「辞めたい」という気持ちが変わらないこともあります。
そんなとき、「ここで辞めさせて本当にいいのかな?」と迷いますよね。
僕は、続けるためにできることを考えたうえで、それでも本人がつらそうなら「辞める」という選択肢があってもいいと思っています。
本人が強く嫌がっているなら無理をさせない
毎回習い事の日になると表情が暗くなる、お腹が痛いと言い出す、何週間も「行きたくない」が続いている。
そこまで嫌がっているなら、「一度始めたんだから」という理由だけで無理に続けさせる必要はないと思います。
もちろん、一時的に面倒になっているだけなのか、本当に苦痛を感じているのかは見極めたいところです。
でも、本人の気持ちを聞いても「もう続けたくない」という意思が変わらないなら、その気持ちも一つの答えですよね。
辞めることを失敗にするのではなく、「ここまでやってみたけど、自分には合わなかったんだね」と次へ進む経験に変えてあげたいところです。
教室を変える・休会する方法もある
習い事を続けるか完全に辞めるか。その二択だけで考えなくても大丈夫です。
たとえば習い事そのものは好きだけど先生と合わないなら、別の教室へ移る方法があります。
学校生活との両立で疲れているなら、教室によっては1〜2か月ほど休会できる場合もあるでしょう。
少し離れてみたことで、「やっぱりまたやりたい」と気づくこともあります。
反対に、休んでみても本人の気持ちが戻らなければ、そのとき改めて辞めることを考えても遅くありません。
辞めたあとに「次は何をしたい?」を一緒に考える
習い事を辞めたら、すぐ次を探さなければいけないわけではありません。
僕ならまず、「やってみて楽しかったことはあった?」「次にやってみたいことある?」と聞いてみたいです。
前の習い事で感じたことが、次の選択のヒントになるかもしれません。
もちろん「今は何もやりたくない」という答えなら、しばらく習い事をしない期間があってもいいと思います。
大事なのは、辞めたことを「また続かなかった」で終わらせないこと。
何が合わなかったのか、どんなことなら楽しめそうなのか。それを親子で話せれば、辞めた経験も次の一歩につながります。
続けた期間の長さだけで、その習い事が成功だったか失敗だったかは決まりません。
子どもが自分に合うものを探している途中だと考えれば、「辞める」という選択も前向きに捉えられるんじゃないでしょうか。
子どもから実際に「辞めたい」と言われて迷っている方は、「子どもが習い事を辞めたいと言ったら?」もあわせて読んでみてください。
9|子どもの習い事が続かないときのQ&A
ここまで読んでも、「うちの場合はどうなんだろう?」と迷うことはありますよね。
最後に、子どもの習い事が続かないときにパパ・ママが悩みやすい疑問をまとめました。
3か月で辞めたいと言われたら早すぎる?
3か月だから早すぎる、と期間だけで判断する必要はないと思います。
大切なのは、どれくらい続けたかより「なぜ辞めたいのか」です。
まだ慣れていなくて楽しさを感じる前なのか、それとも本人なりに続けてみたけれど合わなかったのかでは意味が違います。
「あと3か月は絶対続けよう」と期間を決めるより、まず本人の話を聞いてから考えてみてください。
「自分でやりたい」と言ったのに辞めさせてもいい?
自分から始めた習い事でも、実際に経験して初めて分かることがあります。
「やりたいって言ったんだから最後まで続けなさい」と言いたくなる気持ちも分かりますが、始める前と始めた後で気持ちが変わるのは不自然なことではありません。
ただ、すぐ辞めると決めるのではなく、「始める前は何が楽しそうだった?」「実際にやってみて何が違った?」と一度振り返ってみるのがおすすめです。
自分で始めると決めたからこそ、辞めるときも自分なりに理由を考える。そこまで含めて一つの経験になると思います。
何個やっても続かないなら、しばらく習い事をしなくてもいい?
僕は、習い事をしていない期間があってもいいと思っています。
次々と新しい習い事を探すより、一度何もない時間を作った方が、本人の「これをやってみたい」が自然に出てくることもあります。
友達と遊ぶ、家で好きなことをする、公園で体を動かす。そうした日常の中から興味が生まれることもありますよね。
周りが何か習っているからと焦って、無理に次を探さなくても大丈夫です。
家で練習しないなら辞めさせた方がいい?
家で練習しないからといって、すぐ辞めさせる必要はありません。
習い事によって必要な練習量は違いますし、「教室へ行くこと自体が楽しい」という子もいます。
まず確認したいのは、本人がその習い事を続けたいと思っているかどうか。
続けたい気持ちがあるなら、「毎日30分」のように親が決めるより、「今日は10分だけやってみる?」など始めやすい方法を一緒に考えるのもありです。
練習しないことだけを理由に辞めさせてしまうと、本人の「好き」まで消してしまうかもしれません。
子どもに合う習い事はどうやって探す?
まずは普段の子どもを観察してみると、意外とヒントがあります。
体を動かすのが好きなのか、何かを作ることに夢中になるのか、一人で集中する方が好きなのか、友達と一緒に活動する方が楽しいのか。
候補が見つかったら、できれば体験教室へ行ってみましょう。
そして体験後に見るのは「上手にできたか」より、「また行きたい!」という反応です。
親が決めた正解を探すより、本人の反応を見ながら一緒に探していく方が、その子に合った習い事を見つけやすくなります。
辞めたあと、すぐ別の習い事を始めてもいい?
本人が「次はこれをやってみたい!」と興味を持っているなら、別の習い事を体験してみるのもいいでしょう。
ただ、「何か一つは習わせないと」と親が焦って、辞めた翌週から次の習い事を決める必要はありません。
前の習い事を辞めた理由を一度振り返っておけば、同じミスマッチも防ぎやすくなります。
すぐ次へ挑戦するのも、少し休むのもあり。
大事なのは習い事を途切れさせないことではなく、子ども自身が「次はこれをやってみたい」と思えるものを見つけていくことだと思います。
まとめ|習い事が続かない経験も「自分に合うもの」を見つける一歩になる
子どもの習い事が続かないと、「飽きっぽいのかな」「このまま何をやっても続かなくなったらどうしよう」と心配になりますよね。
でも、続かなかったからといって、その経験がすべてムダになるわけではありません。
習い事を始めてみたからこそ、「思っていたのと違った」「これは楽しかった」「次はこんなことをやってみたい」と気づけることもあります。
続ける、少し休む、教室を変える、辞める、そして別のことに挑戦する。
選択肢は一つではありません。
僕も子どもの習い事では、できるだけ「長く続けたか」だけで判断しないようにしたいと思っています。
親としては続けてほしい気持ちもありますが、最終的に一番うれしいのは、子ども自身が夢中になれるものに出会うことなんですよね。
「続けること」だけを成功にせず、いろいろ挑戦しながら自分に合うものを探していく。
習い事が続かなかった経験も、そのための一歩だと考えてみてはいかがでしょうか。

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