はじめに|習い事は「何個が正解?」と迷わなくていい
「子どもの習い事って、何個くらいがちょうどいいんだろう?」
周りを見ると、水泳に英語、ピアノ、スポーツと2個、3個掛け持ちしている子もいますよね。
そうなると、「うちは1個だけで大丈夫?」「逆に3個は多すぎる?」と気になってしまうパパ・ママもいるんじゃないでしょうか。
僕も子どもの習い事に付き添っていると感じますが、習い事は単純に「何個」という数字だけでは負担を判断できません。
たとえば、週1回1時間の習い事を2個している場合と、週末の練習や試合があるスポーツを1個している場合。同じように「1個」「2個」と数えても、子どもや親が使う時間はかなり違いますよね。
だから、「○個までなら大丈夫」という正解を探すより、
「本人は楽しめているか」
「学校や宿題との両立はできているか」
「友達と遊んだり、家でのんびりしたりする時間はあるか」
「親も無理なく送迎やサポートができているか」
こうした部分まで含めて考えた方が、その家庭に合った数を見つけやすいと思っています。
もちろん、ほかの家庭が何個くらい習っているのかを知ることも参考になります。
この記事では、子どもの習い事の平均的な数から、掛け持ちするメリット・デメリット、「ちょっと多すぎるかも?」と気づくためのサインまで紹介していきます。
さらに、実際に子どもの少年野球に付き添っている僕が感じる、**「習い事の数より大事だと思うこと」**についても書いていきます。
「もう一つ習わせようかな?」と考えている方も、「今の数を少し減らした方がいい?」と迷っている方も、わが家にちょうどいい習い事の数を考える参考にしてみてください。
まずは、実際に子どもたちは何個くらい習い事をしているのか、平均的な数から見ていきましょう。
1|子どもの習い事は何個くらいが平均?
「みんな何個くらいやってるんだろう?」って、やっぱり気になりますよね。
平均を知っておくと一つの参考にはなりますが、年齢や習い事の内容によって負担はかなり変わります。ここでは、幼児と小学生の傾向を見ながら、数字だけに振り回されない考え方も紹介します。
幼児は1つから始める家庭も多い
幼児期は、まず1つの習い事から始める家庭が多い傾向があります。
2024年に未就学児の家庭を対象にした調査では、習い事をしている家庭のうち「1つ」と答えた割合が約6割でした。
この時期は、習い事そのものに慣れることだけでも子どもにとっては大きな経験です。
たとえば、初めてのスイミングなら知らない先生や友達と一緒に過ごしたり、決まった時間に教室へ通ったりするところから始まります。
いきなり複数を詰め込むより、
「ちゃんと楽しめているかな?」
「帰ったあと疲れすぎていないかな?」
と様子を見ながら増やしていく方が、その子に合うペースをつかみやすいですよ。
小学生は1〜3個が多い
小学生になると、習い事を2個、3個と掛け持ちする家庭も増えてきます。
12歳以下を対象にした調査では、習い事をしている子どものうち「1〜3個」が約75%という結果もあります。
たとえば、
- 水泳+英語
- ピアノ+そろばん
- 野球+学習系の習い事
のように、運動系と学習系を組み合わせている家庭も多いですよね。
学校生活にも慣れてくると、子ども自身が「これもやってみたい」と興味を持つものが増えてきます。
ただし、3個やっているから多い、1個だから少ないとは言い切れません。
同じ小学生でも、体力や学校の宿題量、通学時間、本人の性格によって無理なく続けられる数は変わるんです。
「平均○個」より週に何日通うかを見る
僕は、習い事の個数よりも実際に週何日予定が入っているかを見る方が分かりやすいと思っています。
たとえば、ピアノと英語をそれぞれ週1回している子なら、習い事は2個でも週2日です。
一方で、少年野球は習い事として数えれば1個でも、土曜日に練習、日曜日に試合、平日に自主練習ということもありますよね。
これだけでも、単純な「1個」と「2個」では比較できないことが分かります。
さらに送迎時間まで加えると、家庭全体で使う時間はもっと増えます。
「周りが3個やっているから、うちももう1個増やそう」
と考える前に、まず今の1週間を見てみてください。
学校、宿題、食事、お風呂、睡眠、友達と遊ぶ時間。その間に新しい習い事を入れても、子どもに余白が残るでしょうか。
平均はあくまで参考です。
その家庭で無理なく回せるスケジュールかどうかまで考えると、本当に合った習い事の数が見えやすくなります。
次の章では、「じゃあ実際に何個までならいいの?」と迷ったときに確認したい5つのポイントを紹介します。
2|子どもの習い事は何個まで?わが家に合う数を決める5つのポイント
「結局、習い事は何個までなら大丈夫なの?」
ここが一番知りたいところですよね。
ただ、前の章でも触れたように「2個ならOK、4個なら多すぎ」と単純には決められません。そこで僕なら、個数よりも次の5つを見ながら判断します。
①子ども本人が本当にやりたいか
まず確認したいのは、その習い事を誰がやりたがっているのかです。
親としては、「英語は将来役立ちそう」「水泳くらいはできた方がいい」と考えることもありますよね。僕も子どものことを考えれば、いろいろ経験させてあげたいと思います。
ただ、親がやらせたい習い事ばかり増えてしまうと、いつの間にか子どもの予定表がパンパン……なんてことにもなりかねません。
新しく始める前に、
「本当にやってみたい?」
「どんなところが楽しそう?」
と本人に聞いてみる。
そこで目を輝かせながら話してくれるなら、挑戦させてみる一つのきっかけになると思います。
②学校・宿題・睡眠時間を確保できるか
習い事を増やすときは、学校生活への影響も見ておきたいところです。
小学生なら、学校から帰って宿題をして、習い事へ行き、帰宅して夕食とお風呂。それだけで結構な時間になりますよね。
さらに帰宅が遅くなって寝る時間までズレ始めると、翌朝起きるのがつらくなることもあります。
僕なら「あと1個入るか?」ではなく、**入れたあとも今まで通りの生活ができるか?**で考えます。
習い事のために毎日慌ただしくなってしまうなら、今は増やさないという判断があってもいいんじゃないでしょうか。
③何も予定がない日を作れるか
習い事を考えるとき、意外と忘れやすいのが「何もしない時間」です。
学校から帰って友達と遊ぶ。家でゲームをする。漫画を読む。ぼーっとする。
一見すると何もしていないように見えますが、子どもにとってはこういう時間も必要ですよね。
月曜日は水泳、火曜日は英語、水曜日はピアノ、木曜日は塾、金曜日はサッカー……。
全部本人が希望した習い事だったとしても、毎日予定が入れば「今日は何しようかな」と自由に過ごせる日はなくなります。
予定表に空いている時間があるから埋めるのではなく、あえて空けておく日を作るという考え方も僕はアリだと思っています。
④親が無理なく送迎・サポートできるか
習い事は、子どもだけで完結するとは限りません。
特に小学生くらいまでは、車での送迎、着替えや道具の準備、試合や発表会への付き添いなど、親の出番もかなりあります。
「本人がやりたいなら全部やらせてあげたい!」
そう思う気持ちは僕にもあります。
でも、毎日のように送迎が続いて親がヘトヘトになり、家でイライラするようになったら、家族全体で見るとちょっと苦しいですよね。
夫婦のどちらが送迎するのか、片方が仕事の日はどうするのか、兄弟姉妹の予定と重なったらどうするのか。
新しい習い事を増やすなら、親側のスケジュールまでセットで考えると現実的な判断がしやすくなります。
⑤月謝や道具代を家計から無理なく出せるか
最後は、お金の問題です。
習い事にかかるのは月謝だけではありません。
スポーツならユニフォームやシューズ、道具、大会参加費。音楽なら楽器や発表会費。さらに遠方なら交通費もかかります。
1つひとつを見ると払える金額でも、3個、4個と増えれば毎月の固定費は当然大きくなりますよね。
だから僕なら、月謝だけを見るのではなく、
- 月謝
- 道具・教材費
- 交通費
- 大会や発表会などの臨時費用
までざっくり計算してみます。
「子どものためだから」と無理を続けるより、家計に余裕を残しながら長く応援できる方が、結果的には続けやすいはずです。
習い事の適正な数は、家庭によって違います。
子どもの気持ち・普段の生活・自由時間・親の負担・お金。
この5つを見てもまだ余裕があるなら、新しい習い事に挑戦してみる。逆にどこかがギリギリなら、今ある習い事を楽しむ。
「何個まで?」という数字だけではなく、こんな基準で考えてみると、わが家なりの答えが見つけやすくなりますよ。
次の章では、習い事を複数掛け持ちすることで得られるメリットと、知っておきたいデメリットを見ていきます。
3|習い事を複数掛け持ちするメリット・デメリット
「せっかくなら、いろいろ経験させてあげたい」
そう思うパパ・ママは多いですよね。
習い事を掛け持ちすると、子どもの可能性が広がる一方で、時間や体力の負担も増えます。ここでは、良い面と気をつけたい面を分けて見ていきます。
掛け持ちするメリット
習い事を複数経験すると、子どもが身につけられる力の幅が広がります。
たとえば、水泳では体力や持久力、ピアノでは集中力やリズム感、英語なら言葉への興味。違うジャンルを組み合わせることで、それぞれ別の刺激を受けられるんですよね。
僕は、いろいろ挑戦することで**「自分はこれが得意かも」**と気づける機会が増えるのも大きなメリットだと思っています。
最初から自分の得意なことを分かっている子は、ほとんどいません。
やってみた結果、
「泳ぐのは得意だった」
「人前で発表するのが意外と好きだった」
「スポーツより音楽の方が楽しい」
と気づくこともあります。
そして、できることが増えると自信にもつながります。
「前はできなかったけど、できるようになった」
そんな成功体験を違う場所で積み重ねられるのは、掛け持ちならではの良さですよね。
一つの習い事でうまくいかなかった日があっても、別の場所で「今日はできた!」と思えることもあります。
習い事の数そのものより、子どもがいろいろな場所で自分の良さを見つけられることに、掛け持ちの価値があると思います。
掛け持ちするデメリット
一方で、習い事が増えるほど子どもの自由な時間は減っていきます。
特に気になるのが、友達と遊ぶ時間です。
学校で「今日遊ぼう!」と誘われても、
「今日は習い事」
「明日も習い事」
という日が続けば、自然と放課後に遊べる機会は少なくなります。
僕は、友達と公園で遊んだり、家でゲームをしたりする時間も、子どもにとって大事な時間だと思っています。
大人から見ると「何もしていない時間」に見えるかもしれませんが、子ども同士で遊び方を考えたり、ケンカして仲直りしたり、好きなことに没頭したり。習い事とは違う経験がありますよね。
また、掛け持ちが増えると、習い事から習い事へ移動するような生活になることもあります。
学校から帰る
↓
宿題を急いでする
↓
習い事へ行く
↓
帰宅して夕食・お風呂
↓
寝る
これが週4日、5日と続けば、本人が好きで始めた習い事でも疲れが出てくるかもしれません。
だから掛け持ちは、多ければ多いほど良いわけではないんですよね。
いろいろな能力が身につく良さはあります。でもそのために、友達との時間や家でゆっくり過ごす時間まで全部なくしてしまう必要はありません。
「新しいことを経験する時間」と「何も予定のない時間」。
この両方が残るくらいの掛け持ちなら、子どもも楽しみながら続けやすいと思います。
次の章では、「もしかして習い事を入れすぎているかも?」と気づくための5つのサインを紹介します。
4|習い事が多すぎるかもしれない5つのサイン
「本人がやりたいって言ってるし、楽しそうだから大丈夫!」
そう思っていても、習い事が増えるにつれて子どもが疲れてしまうことはあります。
しかも「習い事が多すぎてしんどい」と自分からうまく伝えられるとは限りません。そこで、普段の生活から気づきやすい5つのサインを見ていきましょう。
朝起きられない・睡眠時間が減っている
まず気にしたいのが、睡眠への影響です。
習い事の終了時間が遅くなると、当然帰宅する時間も遅くなります。そこから夕食、お風呂、学校の準備などをしていると、寝る時間まで後ろにズレてしまいますよね。
以前は普通に起きていたのに、
「朝なかなか起きられなくなった」
「起きてもずっと眠そう」
「休日になると昼近くまで寝ている」
そんな変化が続くなら、予定を詰め込みすぎていないか一度見直してもいいかもしれません。
習い事を頑張るために睡眠を削ってしまうのは、ちょっと違いますよね。
「行きたくない」が増えた
最初は楽しそうに通っていたのに、最近「今日行きたくない」と言うことが増えた。
これも、少し気になる変化です。
もちろん、たった一度「行きたくない」と言っただけなら、学校で疲れた日だったり、その日の気分だったりすることもあります。
でも何週間も繰り返したり、習い事の日になると明らかに表情が暗くなったりするなら、何か理由があるかもしれません。
「せっかく始めたんだから行きなさい」と言う前に、
「最近しんどい?」
「何か嫌なことあった?」
と聞いてみる。
習い事の数ではなく、先生や友達との関係など別の原因が見つかることもありますよ。
宿題や学校生活に影響が出ている
習い事を増やしたことで、宿題や学校の準備が毎日ギリギリになっているなら、スケジュールを見直すタイミングかもしれません。
たとえば習い事から20時に帰宅して、そこから夕食、宿題、お風呂。
「早く宿題して!」
「明日の準備できた?」
毎晩こんなやり取りになったら、子どもだけでなく親もしんどくなりますよね。
忘れ物が増えたり、宿題をする時間が十分に取れなくなったりしているなら、「あと何個できるか」ではなく、今の予定で生活がちゃんと回っているかを見てみたいところです。
友達と遊ぶ時間や自由時間がほとんどない
月曜日から金曜日まで習い事。土日も練習や試合。
気づけば、1週間すべてに予定が入っていることもあります。
前の章でも友達と遊ぶ時間について触れましたが、ここで見たいのは、本人が自由に使える時間そのものがなくなっていないかです。
「今日何しようかな?」
そう考えられる時間が週の中にほとんどないなら、習い事を一つ増やすより、予定のない日を残す方がいい場合もあります。
特に「友達と遊びたいのに習い事があるから遊べない」と本人が何度も話すようになったら、一度スケジュールを一緒に見てみてもいいですね。
親まで常にイライラ・疲れている
そして意外と見落としたくないのが、親の状態です。
習い事をするのは子どもでも、送迎や準備、予定管理をするのは親という家庭も多いですよね。
仕事が終わったら急いで迎えに行く。帰宅したら夕食を作る。週末も朝から試合や発表会へ。
これが続いて、
「早く準備して!」
「遅れるよ!」
「なんで今になって○○がないって言うの!」
とイライラすることが増えてきたら、家族全体の予定が少し詰まりすぎているのかもしれません。
僕も子どもの習い事に関わっているからこそ思いますが、親が無理を続ける前提のスケジュールは長く続けるのが難しいんですよね。
子どもは楽しんでいる。でも親は毎週ヘトヘト。
そんなときは「子どものためだから我慢しないと」と考えるのではなく、家族みんなが続けられる形を探してもいいと思います。
習い事が多すぎるかどうかは、「3個だから多い」「1個なら大丈夫」という数字だけでは分かりません。
睡眠、学校生活、自由時間、そして親の負担。
こうした普段の生活に変化が出ていないかを見る方が、ずっと判断しやすいはずです。
次の章では、ここからもう一歩踏み込んで、「何個できるか」ではなく家族みんなが笑って続けられるかという視点から考えてみます。
5|「何個できるか」より「家族が笑って続けられるか」で考える
習い事の数を考えるとき、子どもの気持ちばかりに目が向きがちですが、実際には家族全体の負担もかなり大きいですよね。
僕は、習い事って「何個できるか」より、その数を家族みんなが無理なく続けられるかで考えた方が現実的だと思っています。
子どもが楽しくても親が限界なら続かない
子どもが「楽しい!」「もっとやりたい!」と言っていると、親としては応援したくなりますよね。
でも、送迎や付き添いをする親が毎週ヘトヘトになっているなら、それは少し立ち止まって考えるサインかもしれません。
たとえば、平日は仕事が終わってすぐ習い事へ送迎。土日は朝から試合や発表会。さらに兄弟姉妹がいれば、予定が重なることもあります。
「子どものためだから」と頑張り続けていても、親に余裕がなくなると、家の中までピリピリしやすくなりますよね。
僕も、子どもの習い事に関わっていると「今日はちょっとしんどいな」と感じることがあります。
だからこそ、子どもが楽しんでいるかだけではなく、親も無理なく支えられているかまで含めて考えたいんです。
送迎・食事・宿題まで含めて考える
習い事の時間だけ見ていると、「週1回なら大丈夫そう」と思うことがあります。
でも実際には、その前後にも時間がかかります。
学校から帰る
→ 宿題をする
→ 習い事へ移動
→ 帰宅して夕食
→ お風呂
→ 明日の準備
こうして並べると、1回1時間の習い事でも、家庭の中では2〜3時間くらい影響することもありますよね。
特に送迎に片道30分かかるような場所なら、習い事そのものより移動時間の方が大きな負担になることもあります。
「週に何回通うか」だけではなく、その日の生活全体がどうなるかまで想像してみる。
これだけでも、無理のない数がかなり見えやすくなると思います。
1つでも夢中になれるなら十分
周りの子が2個、3個と習っていると、「うちも増やした方がいいのかな」と思うことがあります。
でも僕は、1つの習い事に夢中になれているなら、それだけでも十分だと思っています。
たとえば野球が大好きで、練習の日を楽しみにしている。家に帰ってからもボールを触ったり、試合の話をしたりする。
そこまで夢中になれるものが一つあるなら、無理に別の習い事を追加しなくてもいいですよね。
習い事の数が多いほど成長できるわけではありません。
**「何個やっているか」より、「どれだけ本人が楽しんで取り組めているか」**の方が、僕はずっと大事だと思っています。
家族みんなが無理なく続けられて、子ども自身も「これ楽しい!」と思えている。
そんな状態なら、1個でも3個でも、その家庭にとってはちょうどいい数なんじゃないでしょうか。
次の章では、僕自身が少年野球に付き添う中で感じている「習い事の数より大事なこと」を、もう少し具体的に書いていきます。
6|僕が少年野球を見て感じる「習い事の数より大事なこと」
ここからは少し、僕自身の経験を書いてみます。
僕の子どもは少年野球をやっていて、僕も練習や試合に付き添うことがあります。実際に親として関わってみると、習い事の負担は「何個やっているか」だけでは本当に分からないと感じるんですよね。
1つの習い事でも想像以上に時間を使うことがある
少年野球は、数だけで考えれば「習い事1個」です。
でも実際には、練習だけでなく試合もあります。朝早くから集合する日もあれば、遠くの会場まで移動することもあります。
子どもだけでなく、親も送迎や付き添いで一緒に動くことになりますよね。
そう考えると、週1回1時間の習い事を1個やっている場合と、少年野球を1個やっている場合では、同じ「1個」でも使う時間はまったく違います。
僕自身、実際に付き添うようになってから、
「習い事って、個数だけ比べてもあまり意味がないな」
と感じるようになりました。
子どもだけでなく親の負担も家庭によって違う
同じ習い事でも、家庭によって負担は変わります。
家から5分の教室へ自分で通える場合もあれば、親が車で片道30分送迎するケースもありますよね。
少年野球でも同じです。
練習場所が近い日もあれば、試合でいつもより遠くまで行くこともある。朝から準備して、終わるまで付き添えば、それだけで休日の大部分を使う日だってあります。
でも、それが悪いという話ではありません。
僕も子どもが野球を楽しんでいる姿を見るのはうれしいですし、試合で頑張っている姿を近くで見られるのも、今しかできない経験だと思っています。
だからこそ、「大変だけど応援したい」と思える範囲で続けられることが、わが家には合っているんだと思います。
本人が夢中になれているかを一番見ていたい
僕が習い事の数以上に見ていたいのは、本人が楽しめているかどうかです。
練習でうまくいかない日もあるし、試合で悔しい思いをすることだってあります。
それでも、
「次も行きたい」
「もっと上手くなりたい」
と思えているなら、僕はできる限り応援してあげたい。
逆に、習い事を何個もしていても、全部「行かされている」と感じているなら、一度立ち止まってもいいと思うんですよね。
親として「いろいろ経験させたい」という気持ちはあります。
でも、数を増やすことが目的になってしまったら、少し違う。
1個でも、子どもが夢中になって挑戦できるものがある。
僕はそれだけでも、十分いい習い事との出会いだと思っています。
少年野球に付き添っていると、親も大変な日はあります。それでも子どもが楽しそうにグラウンドへ向かう姿を見ると、「今日も付き合うか!」って思えるんですよね。
習い事のちょうどいい数は、子どもだけでなく家族によっても違います。
だから周りと比べるより、子どもが楽しめていて、親も応援し続けられるか。
僕は、そこを一つの基準にしていきたいと思っています。
次の章では、新しい習い事を増やす前に、家族で一度確認しておきたい3つのことを紹介します。
7|習い事を増やす前に家族で確認したい3つのこと
「これもやってみたい!」
子どもからそう言われると、できるなら挑戦させてあげたくなりますよね。
でも、始めてから「思ったより大変だった…」となることもあります。新しい習い事を増やす前に、家族で3つだけ確認しておくと判断しやすくなります。
まず体験教室へ行ってみる
気になる習い事が見つかったら、いきなり入会するより、まず体験教室へ行ってみるのがおすすめです。
ホームページを見ただけでは、実際の雰囲気までは分かりません。
先生の話し方、教室の空気、通っている子どもたちの様子。実際にその場へ行くと、かなり印象が変わることもあります。
子ども自身も、
「思ってたより楽しい!」
「ちょっと違うかも」
と判断しやすくなりますよね。
僕なら体験後に「どうだった?」だけで終わらせず、「何が一番楽しかった?」まで聞きます。
具体的な答えが返ってくるなら、本当に興味を持っている可能性も高いと思いますよ。
「どんな習い事を体験させよう?」と迷っている方は、**「子どもの習い事おすすめ7選|迷ったときの選び方をパパ目線で解説」**も参考にしてみてください。
1週間のスケジュールを書き出してみる
新しい習い事を増やす前に、1週間の予定を一度見える形にしてみると分かりやすいです。
学校、宿題、今ある習い事、夕食、お風呂、寝る時間。
全部並べてみると、「ここ空いてると思ってたけど、意外とギリギリだな」と気づくことがあります。
たとえば火曜日と木曜日に習い事があり、土日はスポーツ。
数字だけ見ると3日ですが、宿題や移動まで考えるとかなり忙しいですよね。
スマホのカレンダーでも紙でも何でもOKです。
新しい予定を入れた状態で1週間がちゃんと回るかを家族で見てみると、「増やせそう」「今は厳しそう」がかなり判断しやすくなります。
「増やすなら何かを減らす?」も一緒に考える
習い事を増やすときに、必ずしも今あるものを全部残す必要はありません。
「新しくサッカーをやりたいなら、今やっている○○はどうする?」
こんなふうに、子ども自身にも考えてもらうのも一つの方法です。
もちろん、余裕があるなら掛け持ちしてもいいと思います。
でも予定がすでに多いなら、「全部やる」ではなく「どれを一番やりたい?」と聞いてみる。
そのやり取りの中で、子ども自身が何を大事にしているのか見えてくることもあります。
新しい習い事を増やすことは、選択肢を広げるいい機会です。
ただし、増やすこと自体を目的にする必要はありません。
体験する、1週間を見える化する、今ある習い事との優先順位を考える。
この3つをやってから決めれば、始めたあとに「こんなに大変だと思わなかった」となりにくいですよ。
次の章では、習い事の数についてパパ・ママが気になりやすい疑問をQ&A形式でまとめます。
8|子どもの習い事の数に関するQ&A
ここまで「習い事は何個がいいのか」を考えてきましたが、実際には家庭によって状況が違いますよね。
「4つは多すぎ?」「毎日でも本人が楽しければOK?」など、パパ・ママが迷いやすい疑問をまとめました。
習い事4つは多すぎる?
結論から言うと、4つだから多すぎるとは一概に言えません。
見るべきなのは個数ではなく、4つの習い事を入れた状態で普段の生活に余裕があるかどうかです。
たとえば、4つすべてが週1回でも、
- 学校や宿題に影響していない
- 睡眠時間を確保できている
- 自由に過ごせる時間がある
- 本人が楽しんで通えている
という状態なら、無理なく続けられる子もいるでしょう。
反対に2つだけでも、練習日が多かったり移動に時間がかかったりすれば負担は大きくなります。
「4つだから減らそう」ではなく、今の生活を見て多いかどうかを判断する方が分かりやすいと思います。
毎日習い事があっても本人が楽しそうなら大丈夫?
本人が楽しんでいるのは、とてもいいことですよね。
ただ、「楽しいから毎日でも大丈夫」とは言い切れません。
子ども自身はやりたくても、知らないうちに疲れがたまることもあります。
特に確認したいのは、朝の様子や睡眠時間、学校から帰ったあとの疲れ方です。
さらに、友達から「今日遊ぼう」と誘われたときに毎回断らなければならないような状態なら、少し予定を空けてもいいかもしれません。
僕なら本人の「楽しい」という気持ちは尊重しながら、週に一度くらいは何も決まっていない日を作れないか考えます。
予定のない日も、子どもにとっては貴重な時間ですよね。
1日に2つ掛け持ちしてもいい?
スケジュールに無理がなければ、1日に2つの習い事を入れる方法もあります。
むしろ別々の日に入れるより、同じ日にまとめた方が、ほかの日を自由にできる家庭もあるでしょう。
ただし、
「学校→習い事①→移動→習い事②→帰宅」
となると、想像以上に慌ただしくなります。
特に小さい子の場合は、2つ目になる頃には集中力が切れてしまうこともありますよね。
一度実際にやってみて、帰宅後の疲れ方や翌日の様子まで見て判断するのがいいと思います。
できるかどうかより、無理なく続けられるか。
ここでも基準は同じです。
本人は続けたいけど親の送迎が限界。減らしてもいい?
これは減らすことを考えていいと思います。
「本人がやりたいのに、親の都合で辞めさせるのはかわいそうかな…」
そう感じるパパ・ママもいるかもしれません。
でも、小学生くらいまでは親の送迎や付き添いが必要な習い事も多く、家族の協力があって初めて続けられるものもあります。
親が無理を重ねて、仕事や家事に影響が出たり、毎日の送迎でイライラしたりする状態になれば、家族みんなが苦しくなってしまいます。
いきなり辞めるのではなく、曜日を変える、送迎方法を見直す、家族で分担するなどを試して、それでも難しければ数を減らす。
親の負担も、習い事を続けるか判断する立派な理由の一つだと僕は思います。
習い事を減らすなら、どうやって決めればいい?
親だけで決めるのではなく、まず子どもと一緒に優先順位を考えてみるのがおすすめです。
「一番楽しいのはどれ?」
「もっと上手になりたいのは?」
「実はちょっとしんどいものある?」
こんなふうに聞いてみると、意外な答えが返ってくるかもしれません。
月謝や送迎の負担も親から伝えたうえで、家族みんなで続けやすい組み合わせを探してみる。
もし子ども自身が「この習い事はもう辞めたい」と話しているなら、無理にその場で結論を出す必要もありません。
なぜ辞めたいのかまで聞いてから、続ける・休む・辞めるを一緒に考えてみてください。
子どもから「辞めたい」と言われたときの考え方は、**「子どもが習い事を辞めたいと言ったら?親がまず考えたい5つのこと」**で詳しく紹介しています。
習い事に「全国共通の正解の個数」があるわけではありません。
4つでも無理なく楽しめる家庭もあれば、1つにじっくり取り組む方が合う子もいます。
周りの家庭と比べるより、子どもと家族が今の生活を楽しめているかを基準にする。それが、わが家に合った数を見つける一番分かりやすい方法だと思います。
次はいよいよ、この記事のまとめです。
まとめ|習い事は「何個」より子どもと家族に余裕があるかで決めよう
子どもの習い事について調べていると、「平均は何個?」「3個は多い?」「1個だけだと少ない?」と、どうしても数が気になりますよね。
でも、この記事で一番伝えたいのは、習い事に「○個なら正解」という答えはないということです。
同じ1個でも、週1回1時間で終わる習い事もあれば、少年野球のように練習や試合、送迎や付き添いまで含めて週末の大部分を使うものもあります。
だから僕は、習い事の数を決めるなら、
- 子ども本人が楽しんでいるか
- 学校や宿題、睡眠に影響していないか
- 友達と遊んだり自由に過ごしたりする時間があるか
- 親も無理なく送迎やサポートを続けられるか
- 家計に負担がかかりすぎていないか
こうした部分まで含めて考えたいと思っています。
周りの子が3個やっているからといって、同じようにする必要はありません。
逆に3個、4個と掛け持ちしていても、本人が楽しんでいて家族にも余裕があるなら、その家庭には合っているのかもしれませんよね。
僕自身、子どもの少年野球に付き添っていると、1つのことに夢中になって頑張る経験も十分価値があると感じます。
たくさん経験するのもいい。
一つを思いっきり楽しむのもいい。
大事なのは「何個習っているか」ではなく、その子に合っているかどうかです。
もし「もう一つ始めてみようかな」と考えているなら、まずは体験教室へ行って、子どもの反応を見てみる。
反対に「最近ちょっとしんどそうだな」と感じたら、一度予定を減らしてみる。
そんなふうに、その時々の子どもの様子に合わせて変えていけばいいと思います。
子どもが笑って通えて、親も笑って応援できる。
僕は、その状態で続けられる数が、それぞれの家庭にとっての「ちょうどいい習い事の数」なんじゃないかなと思っています。

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