はじめに|子どもの「習い事を辞めたい」に悩むのは当たり前
「もう習い事、辞めたい」
子どもから突然こんなことを言われたら、親としては悩みますよね。
「せっかくここまで続けてきたのに……」「もう少し頑張ったら楽しくなるかも」「簡単に辞めさせていいのかな?」と、いろいろ考えてしまうと思います。
僕も子どもの習い事に関わるなかで感じるのですが、親としては「できれば続けてほしい」という気持ちがどうしても出てくるんですよね。続けることで上達する姿を見たいし、途中で投げ出してほしくないという思いもあります。
でも、子どもの「辞めたい」には、何かしらの理由があるはずです。
単純に飽きてしまった場合もあれば、思うように上達できず自信をなくしていたり、先生や友達との関係で悩んでいたりすることもあります。学校生活との両立で、本人が思っている以上に疲れているケースだってあるでしょう。
だから僕は、「辞めたい」と言われた瞬間に、
「もう少し頑張ろう!」
と答えを出す必要はないと思っています。
反対に、すぐ「じゃあ辞めよう」と決める必要もありません。
まず知りたいのは、「どうして辞めたいと思ったの?」という子どもの本音です。
習い事を続けることだけが正解ではないし、辞めることが失敗とも限りません。一度休んでみる、教室を変えてみる、別のことに挑戦してみる。選択肢は意外とたくさんあります。
この記事では、子どもが習い事を辞めたいと言う主な理由から、親として考えたい5つのこと、気になる「辞め癖・逃げ癖」についてまで、パパ目線も交えながら紹介していきます。
「続けさせた方が、この子のためなのかな?」
そんなふうに迷っているパパ・ママが、子どもと一緒に答えを考えるきっかけになればうれしいです。
次の章では、まず子どもが習い事を辞めたいと思う主な理由から見ていきましょう。
1|子どもが習い事を辞めたいと言う主な理由
「昨日まで普通に通っていたのに、急に辞めたいって言い出した…」
そんな経験、ありませんか?
子どもが習い事を辞めたいと思う理由は一つではありません。楽しくなくなっただけのこともあれば、本人なりにずっと我慢していたケースもあります。
まずは代表的な理由を知っておくと、子どもの気持ちを整理しやすくなりますよ。
習い事そのものが楽しくなくなった
結論から言うと、習い事そのものに興味を持てなくなったケースは珍しくありません。
始めた当初は楽しそうでも、数か月、数年と続けるうちに気持ちが変わることはあります。子どもは成長するほど興味の対象も広がるので、「前は好きだったけど今は違う」ということもあるんですよね。
たとえば、最初はピアノが楽しかった子が、途中からスポーツに興味を持ち始めることもあります。
僕は、こういう変化まで「飽きっぽい」で片づけなくてもいいと思っています。
今の子どもが何にワクワクしているのかを見てみると、辞めたい理由が少し見えやすくなりますよ。
なかなか上達せず自信をなくしている
頑張っているのに結果が出ないと、子どもでも気持ちは落ち込みます。
周りの友達がどんどん上達していく中で、自分だけできないと感じると、「もうやりたくない」と思ってしまうこともありますよね。
特にスポーツや音楽のように、成長が目に見えやすい習い事では、他の子と比べてしまいやすいです。
たとえば野球なら、同じ時期に始めた子がヒットを打てるようになっているのに、自分はまだボールに当たらない。そんな状況が続けば、練習へ行くのが嫌になる気持ちも分かります。
この場合は、辞めたいというより「できない自分がつらい」という気持ちが隠れていることもあるんです。
先生やコーチとの相性が合わない
習い事そのものは好きでも、先生やコーチとの相性が原因になることがあります。
指導の仕方が厳しすぎたり、子どもが質問しにくい雰囲気だったりすると、それだけで通うのが苦痛になることもあるでしょう。
同じ内容を習っていても、先生が変わるだけで子どもの表情がガラッと変わることがあります。
「その習い事が嫌」なのではなく、その教室や先生が合っていないだけという可能性もあるんですよね。
子どもが「先生が嫌」と言ったときは、単なるわがままと決めつけず、何が嫌なのかまで聞いてみると原因を見つけやすくなります。
友達やチームの人間関係がつらい
子どもにとって、習い事の人間関係は想像以上に大きな問題です。
友達とうまく話せない、仲間に入りづらい、からかわれる。そんなことが続けば、好きだった習い事でも行きたくなくなります。
特にチームスポーツでは、練習時間の多くを同じメンバーと過ごすことになります。
あなたも子どもの頃、「内容は嫌いじゃないけど、あの人がいるから行きたくない」と思った経験はないでしょうか。
子どもも同じです。
習い事の内容よりも、人間関係が負担になっていないかを見ることも必要なんです。
学校や他の習い事で疲れている
辞めたい理由が、習い事そのものではないこともあります。
学校の授業、宿題、友達との時間、別の習い事。子どもの一日は、思っている以上に予定が詰まっています。
たとえば平日に学校から帰って宿題をして、そのまま習い事へ行き、帰宅後に夕食とお風呂。これが週に何日も続けば、大人でも疲れますよね。
「最近やる気がないな」と思っていても、実は単純に疲れているだけかもしれません。
習い事を辞める前に、1週間の予定を一度見直してみると、負担の原因が分かることがあります。
ほかにやりたいことが見つかった
子どもが別のことに興味を持ち始めたなら、それも立派な辞めたい理由の一つです。
ずっと同じことを続けるより、新しいことに挑戦したくなる時期もあります。
たとえば水泳を続けていた子が「サッカーをやってみたい」と言い出すこともあるでしょう。
親としては「せっかくここまで続けたのに」と思ってしまいますよね。僕も、その気持ちはすごく分かります。
でも、これまで続けてきた経験が消えるわけではありません。
新しい興味が生まれたことを、子どもの成長として捉える考え方もあると思います。
子どもが習い事を辞めたいと言う理由は、本当にさまざまです。
だからこそ、理由を知る前に「続ける」「辞める」と決めてしまうのは少し早いかもしれません。
次の章では、子どもから「辞めたい」と言われたときに、親としてまず考えたい5つのことを紹介していきます。
2|子どもが「辞めたい」と言ったとき親がまず考えたい5つのこと
「辞めたい」と言われると、親としてはすぐ答えを出したくなりますよね。
でも、そこで焦って「続けなさい」「じゃあ辞めよう」と決めるより、まず少しだけ整理してみると見えてくることがあります。
ここでは、僕が親として意識したいと思っている5つのポイントを紹介します。
①まずは理由を否定せずに聞く
最初にしたいのは、子どもの話をそのまま聞くことです。
理由を聞く前から「そんなことで辞めるの?」と言ってしまうと、本音を話しづらくなります。
子ども自身も、なぜ嫌なのかをうまく説明できないことがあります。だから最初は、
「何かあった?」
「どんなところが嫌になった?」
くらいの聞き方で十分なんですよね。
僕も子どもと話すときは、すぐ答えを出そうとするより、まず本人が何を感じているのかを知るようにしています。
話しているうちに、「実は先生が怖い」「友達とうまくいっていない」など、最初とは違う理由が出てくることもありますよ。
②一時的な「行きたくない」なのかを見極める
一度「行きたくない」と言っただけで、すぐ辞める必要はありません。
学校で疲れていた日や、練習でうまくいかなかった日の勢いで「もう辞めたい!」と言うこともあるからです。
そんなときは、数日ほど様子を見てみるのも一つの方法。
次の練習日は普通に準備していたり、終わったあと楽しそうに話していたりするなら、一時的な気持ちだった可能性もあります。
反対に、何週間も繰り返し嫌がる、習い事の日になると表情が暗くなるなどの変化が続くなら、少し丁寧に理由を探った方がいいでしょう。
一回の言葉だけではなく、普段の様子とセットで見ると判断しやすくなります。
③習い事ではなく環境が原因ではないか確認する
「辞めたい」と言っていても、本当に嫌なのは習い事そのものとは限りません。
先生、コーチ、友達、曜日、練習時間など、環境が負担になっていることもあります。
たとえばサッカー自体は好きなのに、今のチームの雰囲気が苦手というケースなら、チームを変えれば続けられるかもしれません。
英会話が嫌なのではなく、夜のクラスで眠くなっているだけなら、時間帯を変える方法もありますよね。
「何が嫌なの?」を少し細かく分けて考えてみると、辞める以外の答えが見つかることもあります。
④続ける・辞める以外に「休む」「教室を変える」も考える
習い事は「続ける」か「辞める」かの二択ではありません。
一度休む、曜日を変える、先生を変える、別の教室へ移るなど、間にいくつもの選択肢があります。
たとえば学校行事が重なって一時的に疲れているなら、1か月ほど休むだけで気持ちが変わることもあります。
僕は、子どもが追い込まれているときに無理に結論を出さなくてもいいと思っています。
少し離れてみて、「やっぱりやりたい」と思うのか、それとも「もう十分」と感じるのか。
距離を置いたからこそ分かる気持ちもあるんですよね。
⑤最後は子ども自身の気持ちを尊重する
いろいろ考えたうえで、最後に一番大きな判断材料になるのは子ども本人の気持ちです。
親としては、月謝を払ってきたことや送迎した時間を考えると、「もう少し続けてほしい」と思うこともあります。
僕も、親がそう感じるのは自然なことだと思います。
でも、実際にその場所へ通って練習するのは子ども自身です。
話を聞いて、環境も確認して、それでも「辞めたい」という気持ちが変わらないなら、その気持ちを一度受け止めるのも選択肢の一つでしょう。
辞めることを認めるのは、何でも好きにさせることとは違います。
「なぜ辞めたいのか」「辞めたあとどうしたいのか」まで一緒に考えることで、子ども自身が選択する経験にもつながります。
子どもが「辞めたい」と言ったときは、親も迷って当然です。
だからこそ、すぐに結論を出さず、まず理由を知り、環境を確認し、ほかの選択肢も考えてみる。
そのうえで出した答えなら、続けるにしても辞めるにしても、納得しやすくなるはずです。
次の章では、多くのパパ・ママが気になる「習い事を辞めると辞め癖・逃げ癖がつくのか?」について考えていきます。
3|習い事を辞めると「辞め癖・逃げ癖」がつく?
「ここで辞めさせたら、嫌なことがあるたびに逃げるようになるんじゃないか?」
子どもが習い事を辞めたいと言ったとき、こんな不安を感じるパパ・ママは多いと思います。
僕も、辞めること自体より「この経験が今後の考え方に影響しないかな」と気になる気持ちは分かります。
でも、辞めることと逃げ癖がつくことは、必ずしも同じではありません。
「辞める=根性がない」とは限らない
結論から言うと、習い事を辞めたからといって、その子に根性がないとは言い切れません。
辞めたい理由は、前の章でも紹介したようにさまざまです。先生との相性が合わなかったり、人間関係に悩んでいたり、学校との両立で疲れていたりすることもあります。
それなのに「途中で辞めるのはダメ」と続けさせると、子どもにとっては習い事そのものが苦しい記憶になってしまうかもしれません。
僕は、続けた期間の長さだけで頑張りを判断する必要はないと思っています。
3か月でも、その中で挑戦したことがあれば経験は残ります。逆に3年間続けていても、ずっと苦痛を我慢していたなら「長く続いたから成功」と単純には言えませんよね。
大事なのは、辞めた事実よりも「なぜ辞めるのか」を本人が理解できているかだと思います。
辞める理由を考える経験も子どもの成長になる
習い事を辞めるかどうかを自分で考えることも、一つの経験になります。
「楽しくないから辞めたい」で終わらせるのではなく、
「何が嫌だったの?」
「続ける方法はなさそう?」
「辞めたら次はどうしたい?」
と一緒に考えてみる。
すると子ども自身も、「先生との相性がしんどかった」「本当は別のスポーツをやってみたい」など、自分の気持ちを少しずつ整理できるようになります。
あなた自身も、大人になってから「これは続けた方がいい」「これは方向転換した方がいい」と判断した経験があるんじゃないでしょうか。
子どもにとっても、自分で選んで、その結果を受け止める経験は無駄にはならないはずです。
ただ辞めさせるのではなく、自分で理由を考えて決めるところまで一緒にやる。
僕は、その方が「嫌ならすぐ逃げればいい」という感覚にはなりにくいと思っています。
目標を一つ決めてから辞める方法もある
「今すぐ辞めるのは少し迷う」という場合は、小さな目標を一つ決めてから区切る方法もあります。
たとえば、
- 水泳なら「次の級まで」
- ピアノなら「今練習している曲を弾けるまで」
- 野球なら「今の大会が終わるまで」
- 英会話なら「今月いっぱいまで」
といった形です。
終わりが見えれば、子どもも「あと少し頑張ってみよう」と思えることがあります。
そして目標を達成してから辞めれば、「途中で投げ出した」という感覚ではなく、「ここまではやり切った」という気持ちで終えやすくなるんですよね。
ただし、子どもが強いストレスを感じていたり、先生や友達との関係で深く悩んでいたりする場合は、無理に区切りまで続けさせる必要はありません。
目標を決める方法は、あくまで本人に少し余力があるときの選択肢です。
習い事を辞めることだけで、辞め癖や逃げ癖がつくとは限りません。
「どうして辞めたいのか」「辞める前にできることはあるか」「辞めたあとどうしたいか」
そこまで親子で考えられたなら、その経験は次の挑戦にもつながっていくと思います。
次の章では、「辞めたい」という言葉の裏にある、子どもからのサインについて考えていきます。
4|「辞めたい」は子どもからのサインかもしれない
子どもの「辞めたい」という言葉を聞くと、ついその言葉だけに反応してしまいますよね。
でも僕は、そこに至るまでに子どもなりの迷いや我慢があった可能性もあると思っています。
だからこそ、言葉そのものより、その前後の様子まで見てあげたいんです。
親から見ると突然でも、子どもは前から悩んでいることがある
結論から言うと、親にとっては突然の「辞めたい」でも、子どもの中では前から気持ちが積み重なっていたことがあります。
子どもは大人ほど、自分の気持ちをうまく整理して話せるわけではありません。
「今日、先生に言われたことが嫌だった」
「最近うまくできなくてしんどい」
「友達とうまくいっていない」
そう感じていても、その場では何も言わず、ある日まとめて「もう辞めたい」と出てくることもあるんですよね。
僕は日頃から、習い事が終わった日に「今日どうだった?」と聞くようにしています。
毎回深い話になるわけではありません。
「楽しかった」
「今日は疲れた」
「○○ができた!」
その程度でも十分です。
こういう会話を普段からしていると、いつもと違う反応にも気づきやすくなります。
「今日はあまり話したくなさそうだな」「最近ずっと楽しかったって言わないな」と感じたら、それが子どもの小さなサインかもしれません。
理由をうまく言葉にできない子もいる
「なんで辞めたいの?」と聞いても、「分からん」「なんとなく」としか答えないことがあります。
そんなとき、無理に理由を言わせる必要はないと思います。
本人も本当に分かっていないことがあるからです。
そこで僕なら、
「練習が嫌?」
「先生とのこと?」
「疲れる?」
「友達のことで何かある?」
と、少しずつ選択肢を出しながら聞いてみます。
すると「練習は別に嫌じゃない」「先生がちょっと怖い」など、少しずつ本音が見えてくることがあります。
原因が分かれば、「曜日を変えられないかな」「先生に相談してみようか」など、一緒に解決策を探すこともできますよね。
子どもに答えを出させるというより、親子で一緒に気持ちを整理していくくらいの感覚でいいと思います。
「もう少し頑張れ」より先に聞いてあげたいこと
子どもが辞めたいと言ったとき、親として「あと少し頑張ってみたら?」と言いたくなる気持ちはあります。
僕も、簡単に諦めてほしくないと思うことはあります。
ただ、その言葉をかける前に確認したいのが、今どれくらいしんどいのかということです。
「行く前になると泣く」
「お腹が痛いと言う」
「以前より元気がない」
「習い事の話を極端に嫌がる」
こうした変化が続いているなら、本人はかなり無理をしている可能性があります。
逆に、「今日は行きたくない」と言いつつ、終わったあとは楽しそうにしているなら、一時的な疲れということもあります。
同じ「辞めたい」でも、気持ちの重さは子どもによって違うんですよね。
だから僕は、続けるかどうかを決める前に、
「今、どれくらいしんどい?」
「行ったあとも楽しくない?」
「少し休んだらまたやりたいと思う?」
そんなふうに、子どもの心の状態を確かめてみたいと思っています。
「辞めたい」という一言だけでは、子どもの本当の気持ちは分かりません。
普段の会話や表情、練習前後の様子まで見ていくと、その言葉の裏にある気持ちが少しずつ見えてくることがあります。
次の章では、僕自身が子どもの習い事に関わるなかで大切にしていることについて書いていきます。
5|僕が子どもの習い事で大切にしたいと思っていること
子どもの習い事を見ていると、親としてはどうしても「もっと上手くなってほしい」と思ってしまいますよね。
僕もそうです。
でも最近は、上達そのものよりも、「自分はできている」と子ども自身が感じられることの方が大事なんじゃないかと思うようになりました。
僕が特に意識しているのは、少しでも成長が見えたら、とにかく言葉にして褒めることです。
たとえば昨日までできなかったことが少しできた。前より声が出るようになった。最後まで練習に参加できた。
大人から見れば小さな変化でも、子どもにとっては立派な成長です。
そんなとき僕は、
「今の良かったな!」
「前よりできるようになってるやん!」
「お、成長しとるな!」
みたいに、できるだけその場で伝えるようにしています。
狙っているのは一つ。
「俺、できてる!」って本人に思ってもらうこと。
子どもって、自信がつくと表情が変わるんですよね。
「もう1回やってみようかな」
「次はここまでできるかも」
そんな気持ちが自然に出てくることがあります。
逆に、できていない部分ばかり指摘され続けると、せっかく好きで始めた習い事でも「自分はダメなんだ」と感じてしまうかもしれません。
僕自身、子どもの少年野球を見ていても、つい「あそこはこうした方がいい」「今のはこうだろ」と言いたくなる瞬間があります。
でも、指導するのはコーチです。
親まで毎回ダメ出し役になってしまったら、子どもにとって逃げ場がなくなりますよね。
だから僕は、技術的なことよりも、
「今日は楽しめた?」
「何かできるようになった?」
「最後まで頑張ってたな」
そんな声をかける側でいたいと思っています。
もちろん、何でも褒めればいいとは思いません。
できていないのに「完璧だった!」と言えば、子どもだって違和感を感じるはずです。
だからこそ、具体的に変わったところを見つけて褒める。
「ヒット打てなかったけど、前よりバット振れてたな」
「今日はいつもより大きい声出てたな」
こういう言葉なら、本人も「ちゃんと見てもらえてる」と感じやすいんじゃないでしょうか。
習い事は、結果を出すためだけの場所ではありません。
できなかったことに挑戦したり、悔しい思いをしたり、小さな成功を積み重ねたりする場所でもあります。
だから僕は、子どもが「続けたい」と思える理由の一つに、自分の成長を感じられることがあってほしいと思っています。
もし習い事を辞めたいと言われたときも、「続けるべきか」だけを見るのではなく、
「最近、自信をなくしていないかな?」
「ちゃんと自分の成長を感じられているかな?」
そんな視点でも見てあげたいですね。
次の章では、親子で話し合った結果「辞めよう」と決めた場合に、どんな流れで進めればいいのかを紹介します。
6|習い事を辞めると決めたらどうする?
親子で話し合って「辞めよう」と決めたら、次に気になるのが手続きですよね。
「先生にはいつ伝える?」「何て言えばいい?」と迷うパパ・ママも多いと思います。
ここでは、辞めると決めた後に確認したいポイントを3つに絞って紹介します。
まず教室の退会ルールを確認する
最初に確認したいのは、通っている教室やクラブの退会ルールです。
習い事によっては、
- 退会希望月の前月までに申請が必要
- 指定の退会届を提出する
- 月の途中で辞めても月謝は返金されない
- ユニフォームや貸出用品の返却が必要
といった決まりがあります。
「今月で辞めたい」と思っても、規約上は翌月末まで在籍になることもあるんですよね。
特に月謝の引き落とし日は見落としやすいので、公式サイトや入会時の規約を一度確認しておくと話がスムーズです。
先生にはできるだけ余裕をもって伝える
退会ルールを確認したら、先生やコーチへ辞めることを伝えます。
理由は、必要以上に細かく説明しなくても大丈夫です。
「本人と話し合って、今月いっぱいで退会することにしました」
くらいでも十分伝わります。
もし先生との相性や人間関係が理由だったとしても、無理にすべてを話す必要はありません。
一方で、今後の教室運営に関わるような内容なら、伝えられる範囲で話しておくのも一つの方法です。
長くお世話になった先生なら、最後に「これまでありがとうございました」と一言伝えるだけでも印象はかなり違いますよ。
子どもにも「ここまで頑張ったね」と区切りをつける
僕は、辞めると決まった後こそ子どもへの声かけが大事だと思っています。
「やっぱり続かなかったね」
みたいな終わり方をすると、子どもの中に「辞めた=失敗した」という印象だけが残ってしまうかもしれません。
それよりも、
「ここまでよく頑張ったな」
「最初よりできること増えたな」
「次は何やってみたい?」
と、これまでの経験を一度振り返ってあげたいですよね。
習い事を辞めても、そこで覚えたことや経験したことまで消えるわけではありません。
水泳を辞めても泳げるようになった経験は残りますし、野球を辞めても仲間と練習した時間は残ります。
だからこそ、「途中で辞めた」で終わらせるのではなく、「ここまでやった」という区切りを作ってあげる。
そうすると、次に何か新しいことへ挑戦するときも前向きに動きやすくなると思います。
習い事を辞めると決めた後は、退会の手続きだけでなく、子どもの気持ちにも一区切りつけてあげたいところです。
次の章では、習い事を辞めるか迷っているパパ・ママが特に気になりやすい疑問をQ&A形式でまとめていきます。
7|子どもの習い事を辞めるか迷ったときのQ&A
ここまで読んでも、「うちの場合はどうなんだろう?」と迷うことはあると思います。
習い事を辞める判断に、全家庭共通の正解はありません。ここでは、パパ・ママが特に悩みやすい疑問をQ&A形式でまとめます。
始めて1〜2か月でも辞めさせていい?
始めて間もない時期でも、理由によっては辞める選択をして問題ないと思います。
確かに1〜2か月だと、まだ慣れていないだけというケースもあります。最初は緊張していたり、思うようにできなかったりして「行きたくない」と感じることもあるんですよね。
一方で、毎回強く嫌がる、先生との相性が明らかに合わない、本人の負担が大きい場合は、「せっかく始めたから」という理由だけで続ける必要はありません。
まずは何が嫌なのかを確認し、慣れれば解決しそうなのか、それとも環境自体が合っていないのかを見てあげたいですね。
本人がやりたいと言って始めたのに辞めてもいい?
「自分でやりたいって言ったんだから最後まで続けなさい」と言いたくなる気持ち、分かります。
でも、実際にやってみなければ分からないこともありますよね。
楽しそうに見えた習い事でも、始めてみたら想像以上に練習が大変だったり、雰囲気が合わなかったりすることがあります。
大人だって、やってみて初めて「思っていたのと違った」と気づくことがあります。
だから僕は、「自分で選んだんだから絶対に続ける」よりも、自分で選んだからこそ、辞めたい理由まで自分で考える経験にしてあげたいと思っています。
一度休んでから決めてもいい?
もちろん、一度休んでから判断する方法もあります。
特に、学校行事が重なっている時期や、他の習い事との両立で疲れている場合は、習い事自体が嫌になったとは限りません。
数週間から1か月ほど離れてみると、
「やっぱり行きたい」
「休んでみたけど気持ちは変わらなかった」
と、本人の気持ちが整理されることもあります。
ただし、休会制度があるかどうかは教室によって違います。利用できる場合は、辞める前のワンクッションとして考えてみるのもいいですね。
先生や友達が原因なら教室を変えるべき?
習い事そのものを好きな気持ちが残っているなら、教室を変えるのは十分ありだと思います。
たとえば水泳そのものは好きなのに先生が怖い、野球は好きだけどチームの雰囲気が合わない。
そんな場合に、「この習い事は向いていない」と決めてしまうのは少しもったいないですよね。
同じスポーツや習い事でも、先生や教室が変われば雰囲気はかなり変わります。
可能であれば別の教室を体験してみて、子どもの表情を見比べてみるのも一つの方法です。
辞めたあと別の習い事を始めてもいい?
もちろんです。
一つの習い事を辞めたからといって、次の挑戦まで止める必要はありません。
むしろ前の経験があるからこそ、
「今度はこういうのがいい」
「チームより一人でできるものがいい」
「体を動かす方が楽しい」
と、自分に合うものが少しずつ分かってくることもあります。
僕は、習い事選びも一発で正解を当てるものではないと思っています。
いろいろ経験しながら、「これ楽しい!」と思えるものに出会えれば、それで十分ですよね。
次の習い事を探している方は、子どもの性格や興味に合わせた選び方も参考にしてみてください。
次はどんな習い事が合うのか迷っている方は、**「子どもの習い事おすすめ7選|迷ったときの選び方をパパ目線で解説」**も参考にしてみてください。
習い事を辞めるか迷ったときは、「何年続けたか」だけで判断しなくても大丈夫です。
その子が今どう感じているのか、辞めたあとどうしたいのか。そこまで一緒に考えられれば、辞める経験も次の一歩につながっていくと思います。
次はいよいよまとめです。
まとめ|習い事を辞めることより「子どもがどう感じているか」を大切にしよう
子どもから「習い事を辞めたい」と言われたら、親として迷うのは当然です。
「ここで辞めさせていいのかな」
「もう少し頑張らせた方が、この子のためになるんじゃないか」
そんなふうに考えるパパ・ママも多いと思います。
でも、この記事で一番伝えたいのは、辞めるか続けるかを急いで決めなくてもいいということです。
まずは、なぜ辞めたいのかを聞いてみるのが良いと思います!
習い事そのものが嫌なのか、先生や友達との関係なのか、ただ疲れているだけなのか。理由が分かれば、休む・教室を変える・少しだけ続けてみるなど、別の選択肢が見えてくることもあります。
そして、いろいろ考えた結果「辞める」と決めたとしても、それまで頑張った時間が無駄になるわけではありません。
僕は、習い事を続けた年数よりも、その中で何を経験して、子どもがどう感じたのかの方がずっと大事だと思っています。
少しでもできることが増えた。
新しい友達ができた。
悔しい思いをした。
次にやってみたいことが見つかった。
それだけでも、十分意味のある経験ですよね。
だから「辞めた=失敗」ではなく、
「ここまで頑張った。じゃあ次はどうする?」
と、次の一歩につなげてあげたいところです。
子どもが「これ楽しい!」と思えるものに出会えるまで、何度か迷うことだってあります。
親が答えを決めるのではなく、子どもの気持ちを聞きながら一緒に考える。
僕は、そんな関わり方ができればそれでいいんじゃないかなと思っています。

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